前回の記事【小1の罠】良問だけど最初の一歩に「Z会グレードアップ問題集・国語」を選んで大失敗した理由では、我が家の長女・いっちゃんの最初の1冊に、良問だけど当時のいっちゃんのレベルには難しすぎた『グレードアップ問題集』を選んでしまい、見事にフリーズさせてしまった私の大失敗談をお話ししました。
子どもに負荷をかけすぎてしまった私は猛省し、我が子の等身大のレベルと徹底的に向き合うことを決意。そこから試行錯誤を重ねて、救世主として選んだのが『ロジカル国語』だった、ということは前の記事【国語嫌い・読めない子に】くもんの神ドリルでお話しした通りです。
今回は、我が家のいっちゃんのような「文字を読むのがちょっと苦手・じっくりタイプ」のお子さん向けに、あの挫折からどうやって1年生の終わりまでに漢字・文法・ハイレベル算数まで自走できるようになったのか、その全貌を公開します!
📘 【国語】挫折からの原点回帰と、親の「読む負荷」コントロール
読むのが苦手な子にとって、国語のドリルは「文字の量」を見ただけで脳のキャパシティ(ワーキングメモリ)が爆発してしまいます。だからこそ、1年を通して「親が読む負荷をいかに減らしてあげるか」に全力を注ぎました。
1学期:学童では徹底的にハードルを下げる
Z会で挫折した直後は、学童でのドリルを基礎的な『公文のドリル(読解)』に切り替え、「毎日1つだけ」をルールにしました。これなら読む量が少なく、いっちゃんも拒絶せずに進めることができました。
家での並走と土日の「物語音読」
さらに、力をつけるために『初めての論理国語』も学童用として投入しました。 ただし、これも学童に丸投げするのではなく、「前週の土日に、家で一度親が問題文や解き方を説明しておく」というスタイルをとりました。一度家で理解しているからこそ、学童で一人でも迷わず自力で解くことができ、いっちゃんの自信を取り戻すことができました。(※論理国語の良さは、また別記事でたっぷり語ります!)
また、土日にはここに「物語をママが音読 + 子どもは音読された箇所を指差しながら目で追うこと」をプラスしました。 いっちゃんの好きな本や、文章の長さが気になるときは『グレードアップ問題集』から1ページをピックアップ。目線の動かし方などを教えつつ、たまに「〇〇はなんでそんなことしたのかな?」などと口頭で聞いて、内容を理解できているかチェックしていました。
もちろん土日の間に、平日に学童でやった『ロジカル国語』のミスを直すことも忘れません。間違えたところはチェックしておき、あえて土日のママの音読に混ぜて、同じ問題を口頭で楽しくチェックしていました。
2学期後半〜:しんどくなったら潔く「休日シフト」
2学期後半になると、ドリルが進むにつれて文章がだんだん長くなってきます。「あ、学童で一人で読むのがしんどくなってきたな」と察した段階で、無理をさせず、読解問題は「休日の家庭学習」へと潔く切り替えました。 子どものエネルギー切れを見逃さないことが、勉強を嫌いにさせない最大のコツです。
✍️ 【文法と漢字】フリーズを防ぐ!女医ママ流の漢字学習スタイル
2学期からは、文法と漢字の本格的な学習もスタートさせました。ここでも、一人で自走させるための工夫を凝らしました。
- 文法: 『言葉にぐーんと強くなる
』を使用。短い文章でルールを学べるため、負担なく進められました。
- 漢字: 学童では、まずはシンプルに「なぞるだけ」にしました。漢字も問題集である『徹底反復1年生の漢字』のなぞるところだけをコピーして持たせ、ハードルを徹底的に下げました。
そして、なぞり書きが進んできた段階で、我が家では文章題を手作りしました。
🔸 漢字ドリルに出てくる漢字は、全てひらがなにして書かせる!
例えば、漢字ドリルに「学ぶ」と「学校」という熟語が出てきたとします。それを、親がすべてひらがなにしてオリジナルの文章題を作ってあげるのです。
例:「きょう がっこう で かんじ と おんがく を まなんだ」
子どもはこのひらがなを見ながら、漢字に直して書いていきます。もちろん、まだ完璧には覚えていないので分からないこともありますが、**「必ず手元にある漢字ドリルに答え(見本)があるから、ドリルを見ながら埋めていってね」**と指導しました。
「読めなくてフリーズする」という無駄なストレスを無くし、「自分で調べて書く」という自走の癖をつけました。
📐 【算数】学童の「計算&先取り」+家での「思考力」の二刀流
算数は、国語で浮いた分の脳のエネルギーをフルに使えるよう、学童と家庭での役割分担をカチッと決めました。
① 学童:ほぼ毎日計算 + 夏休みに「2手先取り」
1学期の間、学童では毎日、計算ドリルをコツコツ進めました。 そして最大のターニングポイントは夏休みです。ここで、「2年生の計算」と「単位の換算」のみをピンポイントで先取りさせました。これが、後半に大きな貯金となります。(もちろん先取りに使うのは、前の記事で紹介した通り教科書ワーク)
② 2学期〜:満を持して『Z会グレードアップ問題集』を開始
夏休みの先取りのおかげで、計算力と単位の基礎がついた2学期後半。満を持して、あの『グレードアップ計算』と同じく『グレードアップ文章題』を学童用として持たせました。(もちろん、それまでの計算演習も並行して続けます。そして1学期の休日、暇な時には音読で文章題の一部は解かせていました。)
国語では撃沈したZ会ですが、算数は見開き1ページで問題の量も多くないため、無理なく進めることができます。その際、いっちゃんが学童でプレッシャーを感じないよう、次の2つのルールを徹底しました。
1.「5分考えて分からなかったら、飛ばしていいよ」と言って持たせる
2.週の頭(月・火・水)は簡単そうなページ、週の後半(木・金)は少し難易度高めの問題になるよう、親がノートを調節して持たせる
ただし、算数の一番最後の方にある「長い文章題」だけは別です。 グレードアップ文章題の最後の長文は、やっぱりある程度読解力がないと訳がわからなくなる問題ばかり。さすがにこれを学童で一人で読ませるのは酷なので、そこだけは家で親と一緒に音読をしてから取り組ませました。
③ 家:じっくり腰を据えて「思考力問題集」
学童で基礎と先取りを固めている分、家での家庭学習では、『算数ラボ』のような「思考力系問題集」に特化しました。 この時も、読む体力を補うために、思考力問題集は全て親が「音読」をしながら解かせることを徹底させていました。
🏁 まとめ:どんな子でも「読む負荷」をコントロールすれば仕上がる!
文字を読むのが苦手だったいっちゃんですが、1年間を振り返ると、
- 学童では「負荷の低いドリル(公文)」や「なぞるだけの漢字」「計算」で自走させる
- 負荷の高いもの(新しい文法、漢字の書き、算数の長文、思考力)は、親が事前説明や親による音読、ひらがな書きでサポートする
というように、親が「読む負荷のボリュームのつまみ」を細かく調整してあげたことで、一度も潰れることなく、1年生の終わりにはハイレベルなZ会や思考力問題まで笑顔でクリアできるようになりました。
「うちの子、ドリルを全然やってくれない…」と悩んでいるママ。もしかしたらお子さんは算数や漢字が嫌いなのではなく、ただ「文字の量に圧倒されてヘトヘトになっている」だけかもしれません。ぜひ、親御さんが一歩先回りして、読む負荷を減らしてあげてくださいね。
もちろん再三述べていますが、
『せめて週末にはその週の復習を徹底する』
これらの問題集を全部やるより、しっかり復習することが大事です。
さて、これは「読むのがじっくりタイプ」のいっちゃんのルートでしたが……。
次回は、真逆の「最初から文字がスラスラ読めちゃうスピードタイプ」の下の子(つーちゃん)の1年生のロードマップをお話しします。



コメント