前回の記事【中学受験の真実】「受験を制するのは算数」は本当。合不合全国4位の私が身をもって知った圧倒的なアドバンテージで、中学受験において「算数」がどれほど圧倒的な武器になるかをお話ししました。算数が超重要であることは間違いありません。
しかし、元受験エリートであり、家庭教師として多くの子供たちを見てきた私が、小1の我が家の家庭学習で最優先に選んだのは算数ではなく、あえて「国語」でした。
なぜ、受験の王道セオリーを無視してまで国語に舵を切ったのか? そこには、低学年のうちに気付けて本当に良かったと思える理由があります。
算数で競争できる土壌に立つには、圧倒的な「国語力」がいる
学年が上がるにつれて、算数の問題は計算力だけでは太刀打ちできなくなり、どんどん文章題が複雑になっていきます。
たとえば、私が実際に受けた入試問題では、こんな問題が出ました。
「底面の形がこうなっている水槽を左右で浸透膜で仕切り、左右からそれぞれ浸透圧の違う液体を入れて、さらに水槽を傾けて……」
これ、もはや算数の数式を解く難しさの前に、「問題文に書かれている複雑な状況を、正しく脳内に再現する難しさ」の壁が立ちはだかっているのが分かりますか?
高学年の難問になればなるほど、算数は「難解な文章を正しく読み取る読解力」の側面を強く帯びてきます。 特に難関校ではその傾向が強いのではないでしょうか?つまり、そもそも算数で競争できる土俵、つまりスタートラインに立つためには、問題文を正確に読み解く「国語力」が絶対に必要になるのです。
これは算数に限りません。理科の実験問題も、社会の長い記述問題も、結局は「読む力」がないと、何を問われているのかすら理解できずに大爆死します。全ての教科のOS(基本ソフト)は、やっぱり国語なんです。
算数の難問が解けないと、超難関校に挑むのは難しいかもしれません。 でも、国語の基礎が備わっていないと、そもそも将来的に悪い人に騙されず、普通の生活をすることすら怪しくなってしまうとさえ私は思っています。
だからこそ、我が家はまず「国語」を最優先して、土台を固めることに決めました。
「読む力」が育てば、算数の文章題は勝手に解けるようになっていく
我が家のいっちゃんが1年生だったとき。算数の文章題を、学童の時間中にほんの少ししか解かない。もしくは、全く手をつけないまま家に持ち帰ってくることが続き、「あれ?算数も苦手なのかな……」と私は焦りました。
ところが、家で隣について、私が問題文を音読してあげると、すんなり自分で式を作ってスラスラ解けるのです。
つまり、いっちゃんには「思考力がない」のではなく、「自分で問題文を読み解く力」がまだ足りなかっただけでした。
子供の脳のキャパシティ(ワーキングメモリ)の秘密
子供の脳のキャパシティ(ワーキングメモリ)は、大人が思っている以上に限られています。
「文字を1文字ずつ必死に追うこと」に脳の体力を9割使ってしまったら、残りの1割のキャパで「条件を整理して、数式を組み立てて、計算する」なんて高度なことができるわけがありません。問題文を読んだだけで脳がオーバーヒートを起こし、フリーズしてしまうのは当然です。
逆に言えば、国語のドリルや読書で「文章を読む体力」を育ててあげれば、文字を読むことに使う脳のキャパは1割で済むようになります。そうなれば、残りの9割の体力を丸々「算数の思考」に回せるようになるため、文章題は自然と解けるようになっていくのです。
💡「うちの子、まさに文字を追うだけでヘトヘトになってるかも…」と感じた方!
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【国語嫌い・読めない子に】我が子を変えたくもんの神ドリル
我が家が行き着いた「算数×国語」の同時並行戦略
「じゃあ、国語だけやっていれば算数は放置でいいの?」と言われると、それはもちろんNOです。 算数には、大きく分けて2つのアプローチが必要です。
- ① 「計算力」(反射で解けるレベルの計算力。これは絶対に裏切らない基礎体力)
- ② じっくり粘り強く考える「思考力」
読む力が育つのを待つ間も、この2つは別腹でしっかりと鍛えていきたいところです。
毎日付きっきりで、隣で問題を音読してあげられたら最高ですが、ワーママに平日のそんな時間はありません。基本は「学童の時間」に自力で進めてもらう必要があります。
この学童の時間を無駄にしないためには、まずは自力でサクサクできる「計算力」を爆固めしてもらうこと。そして、いっちゃんが自力で、かつ楽しみながら算数の基礎体力をつけられるようになるために、やっぱり「国語の基礎力(読む体力)」を同時に育てていく。これが我が家の行き着いた結論です。
まとめ:グラグラな土地に立派な家は建たない
どんなにハイレベルな算数の思考力を持っていても、国語力がゼロだったら、高学年で問題が複雑になったときに絶対に崩れる時がきます。 グラグラな土地の上にどんなに立派な建築物を建てようとしても、基礎がしっかりしていないと一瞬で崩れてしまうのと同じです。
まずは国語力という、しっかりとした基礎の土台を作ること。 その上で、満を持して算数の種をまいていく。これが、私が我が子に並走しながら行き着いたリアルな戦略です。
次回は、そんな我が家が平日の「学童の時間」を最大限に活かすために選んだ、算数の計算力をガチガチに固めていった具体的な方法と、我が家の学習計画についてお伝えします!



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